右脳と左脳の働きの違い
2020年09月6日
脳の左右差
動きの習慣によって右利きの方、左利きの方で左右差が生じます。
時々、逆手の方もいらっしゃいますが、多くの方がこの法則に従うことが多いですね。
怪しい話になってしまいますが、螺旋状の動きは細胞レベル、遺伝子レベルで作り出されているんだなぁっと思いを馳せてしまいます。
日々の臨床の中でも多くの気づきを得ることが出来るのですが、この差が顕著に現れるのは神経痛や脳梗塞などで神経が正常に機能していない時です。
三叉神経痛、顔面神経痛などの症状でお悩みの方は特有の表情を作り出します。
血管障害によって神経機能が低下してしまった方は、また違った表情筋の状態を作り出します。
この脳機能の左右差、動きの質の違いを考えると多くの気付きが得られます。
顎を開けようとしたときにクリック音が生じてしまう。
顎関節症などは左右差が顕著に現れた状態です。
この左右差が何故生まれてしまうのかを考えたりします。
顎とは離れてしまうのですが、ご一読ください。
それは大昔のご先祖様たちが生活の中から生まれた習慣から培われてきたものなのかなと。
大昔、人類が使ったのと同じような石を集めて石器作りをしたとするとイメージが付きやすいですね。
石器作りには「削られる石」と「削る石」があります。
削られる石は左手に、削る石は右手に持って、右手の石を振り下ろす。
振り下ろすときの角度や振り下ろすスピードは一定の方が作業しやすいですよね。
この同じ動作を繰り返すという動き、微調整を行う正確さを行えるように発達しました。
上手に削るためには左手の削られる石の位置や向きを微妙に調節して、振り下ろされてくる石が丁度よく当たる様にする。
この微調整をする機能こそが人類の手先の細やかさを作り出しています。
この作業の中で、「左手にこそ作られるべき石器のイメージ」があり、「右手は繰り返し同じようにひたすら振り下ろすという動作」を作り出すことが得意な分野に枝分かれしたと想像できます。
こんな動作の中には左手、従って右脳が図形イメージをつかさどる現在の役割分担との共通点が見えます。
右手は動きの再現性、微調整を行うことを得意とする。
この右利きのパターン化から歪みが生じてしまったことは、皆さんも薄々感じているのかなと思います。
まぁ逆パターンもあるので一概には言えませんが、このパターンから改善することって大切だったりします。
コロナで在宅ワークによって多くの方がカラダへの不調を感じる機会が増えています。
この機会に生活パターンの中から歪みの発生原因、根本原因を見つけ出すのもいいかもしれませんね。