腰痛になってしまったら?  浜田山CAZU整骨院 浜田山駅から徒歩2分

2016年12月8日

腰痛ガイドライン

腰痛ガイドラインというものをご存知の方は少ないと思います。
平成24年に日本整形外科学会、日本腰痛学会の監修によって腰痛の定義・疫学・診断・治療・予防をまとめた治療・診断の指針書が発表されました。
興味がある方は調べてみてください。
少し専門的なお話なので、分からなければ来院された際にでも聞いてください。
腰痛が起きてしまったときに何をすれば早期回復が見込めるか?
何をしたら医学的な根拠があるか、効果がないか?を示しています。

必要以上に考えすぎるのもいけませんが、基準を知っておくことで何からすればいいか?が見えてきます。

もし、腰痛になってしまった時を考えて読んでいただければと思います。
ちなみに安静療法、手術療法、心理行動的アプローチ、物理・装具療法、運動療法などに分かれています。

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なるべく簡単に説明いたします。

  1. 安静療法・・・あまり推奨しない。急性腰痛(ギックリ腰)の際には一時的に動かないほうがいい期間がある。およそ2日間(炎症期と呼ばれる受傷後48時間)その後は運動療法を組み合わせて動かしたほうがいい例が多い。安静にしすぎてしまい、筋肉が機能を忘れてしまうこともあるので要注意。
  2. 手術療法(脊椎固定術)・・・場合によっては推奨する。重度の慢性腰痛、椎間板変性をもつ人に対しては固定術を行うことで疼痛の軽減、機能障害を減らす可能性があります。選択肢として手術もありますよ。というくらいに覚えておくといいですね。選択肢としての1割程度。残り9割の方が保存療法です。ちなみに椎間板変性がみられた方に対してのOPE後の33%に腰痛改善がみられた。約3割の方に改善がみられました。ということです。多いとみるか、少ないとみるか・・・
  3. 心理行動的アプローチ・・・強く推奨する。小冊子などを用いた患者教育は腰痛の自己管理に対して有用。腰痛に関連した小冊子は知識を増やし、考えを改善させる効果がある。体質改善をするためには、継続性が大切で知識を増やすことで必要性、意味と価値を持たせることにつながる。この部分はとても大切です。体質改善や姿勢にも意識が向くようになります。
  4. 腰痛コルセット・・・推奨する。腰痛に対する機能改善に効果的です。疼痛改善にはつながらない。あくまでもサポートする役目として着用し、長期間の着用による機能低下も起こりうるので注意が必要。
  5. 牽引療法・・・ダメ!腰痛に対して有効であるエビデンス(医学的根拠)が不足している。頸椎の牽引、腰椎の牽引ともに3ヶ月、12か月後の疼痛・機能・可動域などすべての項目で有意差がない。昔から病院などで行われている牽引療法は世界各国でどれくらいの国が推奨しているかご存知ですか?
  6. 運動療法・・・強く推奨する。慢性腰痛(3ヶ月以上)に対する運動療法の有効性には高いエビデンスがある。体幹筋肉強化とストレッチを週1,2回行うことで明らかに良好な結果が表れた。体操などでサボリ筋を無くすことで腰痛の改善に繋がります。

このような形です。今回は少し難しい話になってしまいました。

安心安全な医療とは・・・

医学的な根拠があってこそ、安心安全な医療を提供できます。

この業界(整骨院、整体院、リラクゼーション、エステなど)は経験則で物事を判断する傾向にあります。

そこに医学的な根拠があるのか?ではなく、このケースの場合にはあれば効果的だったな。という方が多いのが現状です。

マッサージを受けて、楽になったな。気持ちよかったな・・・では、本当の根本原因と向き合うことにはつながりません。

機能(動き)×構造(姿勢)を改善することで痛みのその先を考えて根本原因と向き合いましょう。

正しい骨格と筋肉の形状記憶を習慣化して痛みの出ない身体創りを一緒に目指しませんか?

必要なタイミングで必要な刺激量を入れることで、カラダのやる気スイッチが入ります!

皆さんのやる気スイッチはどこにありますか?

 

お客様の声 杉並区浜田山 男性 60代

今まで体操やストレッチなどを一度もしたことがなく、どうすればいいか?悩んでいたところにこちらのパンフレットが目に入りました。
運動などしていなかった体は節々が固くなっており、並大抵のマッサージでは効かない。ここでは色々なアイテムを使って矯正してくれるので楽しみながら通院できます。

これからもよろしくお願いいたします。