その疲れやコリ、実は「肝臓」からのSOSかも?栄養学で考える脂肪肝対策
2026年01月5日
日々の施術の中で、「甘いものを食べるのを止められない」、「ジュースやアルコールを毎晩飲んでしまう」といった生活の中での食生活をお話しされることがあります。
筋肉や骨格へのアプローチももちろん大切ですが、分子栄養学(オーソモレキュラー)の視点から見ると、その不調の背景には「沈黙の臓器」である肝臓のオーバーワークが隠れていることが少なくありません。
今日は、専門医の提言資料をもとに、現代人の3人に1人が抱えていると言われる「脂肪肝」と、その対策についてお話しします。
1. 3人に1人が「脂肪肝」。症状がないのが最大のリスク
驚くべきことに、現在3人に1人が脂肪肝であると言われています。
「私はお酒を飲まないから大丈夫」と思っていませんか? 実は、お酒を飲まない人でも、糖質の摂りすぎによる「非アルコール性脂肪肝」が増えているのです。
肝臓は我慢強い臓器であり、自覚症状がほとんどないのが特徴です。
だからこそ、健康診断の数値や、私たちセラピストが感じる「背中の張り」や「肌の色ツヤ」といったサインを見逃さないことが大切だと思っています。
脂肪肝は「沈黙の病気」です。
痛みや不調を感じた時には進行していることが多いため、健康診断の数値(ALT/AST/γ-GTP)や、「右背部の張り」などのサインを見逃さないことが重要です。

「自分は大丈夫」と思っていませんか?実は3人に1人が該当します。自覚症状がないのが最大の特徴です
2. 肝臓にとって最大の毒は「アルコール」ではなく「甘い飲み物」?
分子栄養学的に見て、肝臓に最も強烈な負担をかけるのは何だと思いますか?
実は、「甘い飲み物(清涼飲料水や甘い缶コーヒーなど)」なのです 。
固形の果物やお米と違い、液体に含まれる糖分(果糖ブドウ糖液糖など)は、消化のプロセスをすっ飛ばして一気に吸収されます。
これが肝臓にダイレクトに届き、急激な血糖スパイクと中性脂肪の合成を引き起こしてしまうのです。
固形の果物であれば食物繊維が含まれるため、そこまでの問題にはなりませんが、液体は別格です。
筋肉のコリをほぐしても、血液がドロドロでは酸素や栄養が運ばれません。
まずは「甘い飲み物」をやめることが、身体を軽くする第一歩です 。

固形の果物は問題ありませんが、液体の糖分は「消化」をすっ飛ばして肝臓を直撃します
3. お酒を飲むなら知っておきたい「身体の仕組み」
もちろん、アルコールも肝臓の負担になります。
毎日飲む人の9割は脂肪肝というデータもあります。
アルコールは1gあたり約7kcalあり、肝臓がアルコールの分解を優先している間、脂肪の燃焼はストップしてしまいます 。
お酒を楽しく、かつ身体を壊さずに嗜むためのポイントをご紹介します。
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48時間ルールを守る:肝臓の細胞が修復するには時間がかかります。
たくさん飲んだ翌日を含め、48時間(2日間)の休肝日を設けることで、肝臓は再生できます 。 -
タンパク質を先に食べる:空腹で飲むのはNGです。
枝豆や豆腐などのタンパク質を先に摂りましょう。
タンパク質は、肝臓の解毒酵素(シトクロムP450など)の材料となり、アルコールの代謝を助けます。 -
お酒と同量の水を飲む:脱水を防ぎ、アルコール濃度を薄めるために必須です。
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ウコンに頼りすぎない:意外かもしれませんが、専門医はウコンのサプリメントを推奨していません。
逆に肝臓に負担をかけ、障害の原因になるケースも報告されています。
サプリで誤魔化すのではなく、食事と休息でケアしましょう。
4. 今日からできる「肝臓リセット」3つの習慣
脂肪肝は、生活習慣を変えれば改善できる病態です。
目標は現体重の7%を減らすこと。
これだけで肝炎の改善が見込めるとされています 。
そのために、まずは以下の3つから始めてみませんか?
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甘い飲み物をやめる :ここが一番の近道です。
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ご飯を半分にする :糖質過多を防ぎます。
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野菜などの食物繊維を2倍にする :血糖値の乱高下を防ぎ、腸内環境(腸肝循環)を整えます。

まずは「現体重の7%」落とすだけで、肝臓の数値は改善します
5.最後に
肝臓は再生できるは、非常に再生能力が高い臓器です。
「もう歳だから」「ずっとこの体型だから」と諦める必要はありません。
今日からの小さな習慣の積み重ねが、未来のあなたの身体を守ります 。
整体で自律神経や血流を整えながら、内側からは肝臓をいたわる食事を意識する。
この「内外からのケア」こそが、真の健康への近道です。
身体の不調や食事の悩みについても、施術中に遠慮なくご相談くださいね。
参考資料 専門医が教える脂肪肝対策 [監修:尾形哲先生(肝臓専門医)】
作成してみたのでご覧ください

