事故の症状に要注意
2017年05月3日
早めの来院を
交通事故でのケガ、日常生活でのお怪我なども、2週間以上経ってしまうと症状が固定化しやすくなってしまいます。
カラダも回復しようと頑張ってくれた結果です。
ただ痛みをかばって歪んだ状態で回復していく中で、症状が固定化しやすい形になってしまいます。
受傷直後から、出来るだけ日にちを空けないでご来院ください。
この1か月で、交通事故で来院された方の多くが、受傷後2週間以上経ってから来院されています。
受傷直後に来院された方と比較すると、回復までに時間がかかってしまっています。
3週間ほどで外傷の治癒サイクルは一巡します。
上の方でも書きましたが、3週間以上経ってしまった場合には、悪い状態で固定化してしまいます。
一時的に治癒した瘢痕組織(悪い組織の場合)が、周囲の組織と順化し、正常化するためには3ヶ月を要するというデータもあります。
基本的には3ヶ月もすれば組織が元通りになりますよ。ということですね。
さらに強固な腱、靭帯に関していえば、正常な強度に戻るまでに最低でも6か月~1年を要するとも言われています。
神経を損傷してしまっている場合には、機能回復には受傷後3ヶ月以内が望ましく、6か月までは緩やかに改善していくと考えられています。
1年以上たってしまった場合には、ほとんど回復しないデータもあるので、なるべく早く通院をされた方が良いのが実際です。
交通事故の衝撃力
交通事故が起きると「慣性×スピード×重量」が掛かり、車に乗っている人間には強烈な衝撃が襲い掛かります。
座席シートやシートベルトで固定されていない「首」には最も強い衝撃が加わり、むちうち損傷、頸椎捻挫を発生させてしまいます。
これは運転中に首を固定でもしておかなければ防げない動きです。
慣性×スピード×重量の計算式で表される数字は、とても大きな衝撃です。
次の日、起き上がることもできない場合があります。
そういった場合は、絶対安静が必要です。
少しでもお身体が回復してきたと感じたり、通院を開始されてくださいね。
外傷性頚部症候群
むちうちは頸椎捻挫、外傷性頚部症候群に分類されます。
保険会社は多くの事故のケースをデータ化しており、それに基づいた治療期間を説明されます。
様々な因子が絡む問題でもあり、ありきたりな期間の設定は被害者の方に対してストレスを与えてしまう場合もありますが、多くのデータが示す通りにおおよそ3ヶ月~6か月以内の通院にて症状が改善されています。
それ以上に通院が必要な場合には、医師の診断の元で判断されます。
痛いから通院を続けたいと言われても、医師が症状固定で示談にしてください。と言われてしまうケースもあります。
医師の立場的にも、経過が分からないケースで診断書を書いてくださる方もいらっしゃいません。
そのため当院では、整骨院と整形外科or病院での併院をおススメさせていただいております。
最低でも月に1回は整形外科、病院への通院をされておいてください。
診断権を持つ医師が経過を診ていただけることは、自分たちにしても大いに助かります。
もし困った場合などに、専門医への紹介なども行っていただくためにも整形外科、病院への通院はされておいてくださいね。
交通事故の場合は、クスリと安静だけでは良くならないケースが多々あります。
確かに症状が重篤で、クスリと安静が必要不可欠なケースもあります。
ただ一般的な外傷ですと、なるべく早期に施術を開始された方が回復が早いです。
「病院や整形外科で薬をもらって1か月様子をみたけど、変化しないから来ました」という方が本当に多いです。
ちょっと様子をみる。
これが人によっては1週間かもしれません。
2週間かもしれません。
3週間だと症状が固定化しやすいです。
なるべく早く決断されることで、予後は大きく変わります。
気になる方がいらっしゃれば、お気軽にご相談くださいね(*^^)v