痛みにフォーカスする危険

2019年08月8日

骨折した部分をマッサージしますか?

もしあなたが腕を骨折していて固定をしているとイメージしてください。

そんな骨がグラグラな状態だともちろんのこと痛みはあります。

それも激痛です。

動かすのも大変ですし、動作をしようとすると痛みが全身に響くように伝わります。

骨折している痛みに意識が向いてしまっている。

そういったケースの場合は正直選択肢として固定して骨同士が接着するまで待つしかありません。

痛みの原因が骨が折れているとハッキリと分かっている場合には対処は限られています。

一般の方でもマッサージやストレッチなどはやりませんよね?

で、ここからが本題の話です。

普段から悩まされている慢性症状である腰痛や肩こりに関しては話が別になる方が多くなります。

正直、慢性症状ってどういった状態なのかを理解していない人が多すぎます。

自分も偉そうなことを言っても以前は同じような認識でした。

肩こりつらいな~モミモミ

腰痛あるなぁ~もみもみ

一般的に認知されている選択肢がこういったモノだということは認識しております。

だからこそある程度、このホームページをご覧いただいた方、ご縁を頂戴した方々には気づいてもらいたいのです。

極論ですが、痛みがあるからといって痛みを強く感じる部分に対して、マッサージやストレッチを行うということは、骨折している部分をモミモミとマッサージやストレッチをしていることは大変危険だということです。

もちろん打撲、捻挫、肉離れなど原因がハッキリとしている痛みに関しては、局所へのアプローチが必要です。

そういった外傷と呼ばれるケガの際にはセオリーとしてアイシング、圧迫、固定、挙上と呼ばれる「RICEの法則」が優先されます。

巷で流行ってしまっているマッサージ、ストレッチで原因を考えたうえでアプローチしているとは到底思えず。

そういった施設、治療院は自分が知る限りではありませんでした。

何が原因で、どういったアプローチが必要かを理解する。

これって当たり前の様で施術を行う我々も漠然と行っていることが殆どです。

原則として

本当にその部分に原因があるんですか?

これを先生にも聞いてみてください。

「ハッキリと検査、データ上で○○が原因です。」

と答えてくれるような先生が頼りになりますし、現代社会から必要とされている人だと思います。

その場の症状に目を向けることも大切ですが、その処置一つでカラダへの負担の蓄積となってしまっている場合もある。

現代社会の闇ともいうべき慢性症状。

多くの方が慢性疲労症候群のような状態です。

だからこそ本質を見極めたうえで通院計画を守っていただきたい。

安易な選択をされないように切に願う今日この頃です。