産後の骨盤矯正を受けられる前に知っておきたいこと
2017年04月18日
恥骨結合へのアプローチが違う(ホルモンの影響を大きく受けている)
出産を控えた女性の骨盤は、出産準備のために緩みやすく、歪みやすい状態にあります。
これは『リラキシン』というホルモンが影響するためで、関節を繋ぎ止めている靭帯組織を緩くすることで出産時の骨盤の開閉をスムーズに行うことを本能で理解しているからです。
産道を確保する為に、とくに骨盤の関節部分(恥骨結合や仙腸関節)をとても緩みやすい状態にしています。
イメージしてみてください。
赤ちゃんって生まれた直後でも、頭の大きさって意外と大きいですよね。
この頭が骨盤から出てくるとイメージした時に、ムリって感じしませんか?
これをリラキシンというホルモンがサポートしてくれるんです。
ただ出産前後で頑張りすぎてしまったりすると、骨盤が安定していないために産後がとてもつらくなってしまいます。
注意が必要です。
リラキシンの分泌が減る時期
産後約6ヶ月以降になるとこの『リラキシン』の分泌量が低下し、骨盤は段々と安定していきます。
産後間もない時期(とくに6ヶ月くらいまで)の間の骨盤はとっても不安定で歪みやすい状態にあり、もしここで骨盤に『歪み』ができてしまうと、今度はその『歪み』が身体に色々な影響を与えたり、不快症状を起こす原因となったりします。
リラキシンの分泌量が増えるのは妊娠中、産後(妊娠3ヶ月~産後2,3日)と書きましたが、妊娠していなくても分泌量が増える時期があります。
*妊娠中はずっと出続けます。
それは生理前です。
リラキシンの作用で骨盤が開きやすくなり、生理時に経血の排出がスムーズになります。
リラキシンの作用で恥骨結合が緩むと、骨盤が体を支える力が弱くなります。
すると、骨盤周辺の腰などの筋肉に負担がかかってしまうため、痛みの症状が現れるのです。
さらに骨盤周辺の筋肉が緊張することで、血流が悪くなって痛みが強くなるという悪循環が生まれてしまいます。
骨盤を締めるために
骨盤底筋を鍛えましょう!
骨盤底筋ってどこ?っていうかたはリンクを貼っておきますね。
この骨盤底筋は、骨盤内蔵でもある子宮、卵巣、腸などを支えてくれているハンモックのような存在です。
この骨盤底筋が弱いことによって、骨盤の傾きも大きくなってしまったり、ゆがみが取れずらい方もいらっしゃいます。
施術を行う際も、場所が場所だけに注意が必要です。
*男女問わず必ずお声がけをします。
体操の指導なども行えますので、お気軽にご相談ください。