交通事故 初期治療の大切さ編
2017年03月7日
事故の衝撃
時速40kmの車が壁などに衝突したときの衝撃はビルの3階(約6m)から落下したときの衝撃とほぼ同程度の衝撃と言われています。
このとき、身体には体重の30倍以上の力が加わります。
体重が60kgの成人男性だと約1.8t、体重が10kg程度の子どもでも約300kgの力が一瞬のうちに身体にかかります。
交通事故で病院に担ぎ込まれたとしてもレントゲン検査で骨に異常が無い場合にはシップと痛み止めの薬をもらって終わり。という形で経過をみるというパターンが多いです。
警察への届け出はお忘れなく
たとえ軽微な事故であっても自己判断で済ませずに警察への届け出は、事故現場で行ってください。
交通事故で治療を受ける場合には、必ず「交通事故証明書」が必要になります。
これは警察への届け出がなされていない場合には発行されません。
人間の記憶は曖昧なもので”忘却曲線”によると1日経ってしまうと70%前後の記憶が忘れてしまいます。
現場で起こった事実をなるべく正確に伝えることが大切です。
もし冷静な判断能力を保てている場合には、手持ちのスマホなどで写真などを撮影しておきましょう。
事故現場写真、車の接触部位、相手ナンバー、相手の車両保険証などを撮影しておくとトラブルが発生した際に確認することが出来ます。
任意保険に加入されている場合は、必ず被害者・加害者共に保険会社へ事故の連絡を忘れずに行いましょう。
病院での診察
事故にあった場合は必ず病院で診断を受けてください。
事故直後に病院に行けるような状態でしたら、その足で向かってください。
よく見落としがちなのが、交通事故後の身体の状態です。
事故直後は大したことが無くても、後日症状が出てくる可能性があります。
医師による診断が交通事故での通院には必ず必要になります。
外傷医学の基本として「軟部組織の一時的治療は3週間で完成する」という考えがあります。
早期に医師による診断の記録がないと、症状を証明しようとしても事故との因果関係の立証が難しくなってしまうのです。
診断書の発行
診断書を発行してもらい、警察へ届けましょう。
診断書を警察へ届けることによって物損事故から人身事故への扱いへと区分が変更されます。
整骨院における自賠責保険を適用した治療の開始できる準備が出来ました。
相手方の保険会社の担当者様へ連絡
相手方の保険会社の担当者様へ連絡をされてください。
「いつも通っている整骨院に行きたい」
「浜田山CAZU整骨院に治療に通いたい」
とお伝えください。
可能であれば、住所や電話番号(03-5942-1450)をお伝えいただけると担当者様から当院へ連絡をいただけます。
交通事故に特化したCAZU式骨格矯正、リアラインコア、マトリクスウェーブ、ハイパーナイフを使用した筋肉療法などを行います。
通院期間で気を付けてもらいたいこと
通院を始められたら気を付けていただきたいことがございます。
それは通院間隔を空け過ぎないでほしいということです。
もちろん症状の変化、経過を把握することが難しくなることは勿論の事なのですが、自賠責保険の内規として、1か月以上の治療空白期間が発生すると、症状が一定化したと判断され、損害賠償上における治療の継続を終了する「症状固定」を強制的に判断されてしまうことがあります。
場合によっては3週間空いてしまったら症状固定のケースもございます。
症状が残存していても治療を打ち切られてしまいます。
2週間以上の空白期間がある方は要注意ですね。
どんな治療を行うの?
まず施術を行う前に、お話を伺わせていただきます。
事故前後のお身体の状態の変化、現在の症状などをなるべく詳しくお話しください。
お悩みの症状の原因がどこにあるのかを問診によって聞き出すことによって施術・矯正の精度も増します。
背骨のゆがみなどをピンポイントで矯正する骨格矯正、全体のアライメントを修正するリアラインコア、筋肉治療に特化したマトリクスウェーブなどを組み合わせることによって症状の根本原因にアプローチを行います。
病院との同時通院は可能ですか?
可能です。
「医師の判断」の元に通院をしていただければと思います。
交通事故外傷のほとんどのケースで民事損害賠償(民法709条)が絡んできます。
このような場合、医師の診断権が大きな意味を持ちます。
「因果相当の立証責任」は医師の診断でしか立証するのは難しい現状があります。
整骨院だけでは正直ムリです。
後遺障害認定はもちろんのこと、裁判時の判断材料として医師の診断権が必要不可欠です。
安心して通院をしていただく為には、医接連携が必要不可欠です。
打ち切りという考え方
保険会社から通院の打ち切りと言われた。
という方が時々いらっしゃいますが、医師が診断した結果、これ以上の通院をしたとしても症状が変化しない=症状固定と言われているケースがございます。
事故での外傷パターンは記録されて統計化されています。
むち打ちなどのケースの場合は3か月前後で症状固定されるというデータを基に通院期間の提案がなされています。
保険会社側も藪から棒に「もう終わりですよ」と言っているわけではありません。
もちろん生活環境や従事されているお仕事などによってお身体への負担などを考慮されるケースもございます。
長く通院すれば慰謝料が多くもらえる訳ではありません。
交通事故で負われたお怪我をしっかりと癒すことを忘れずにいてくださいね。