仙骨の位置で人生が変わる?腰痛・姿勢・疲労の原因とセルフチェック法を徹底解説!
2021年04月18日
仙骨を知ることから始めましょう
普段、何気なく座っているその姿勢。
実はあなたの「腰痛」や「姿勢の崩れ」、さらには「疲れやすさ」の根本原因となっているかもしれません。
そのカギを握っているのが、背骨の土台となる「仙骨(せんこつ)」です。
骨盤の“傾き”は聞いたことがあっても、「仙骨の傾き」は?
「骨盤が後傾している」「反り腰かもしれない」といった言葉は、最近ではテレビやネットでもよく耳にするようになりました。
しかし、「仙骨が前傾している」「仙骨が巻き込まれている」といった表現は、まだまだ馴染みがないかもしれません。
でも実は――
仙骨の前傾・後傾こそが、背骨の安定性や神経の働きに直結する、とても重要なポイントなのです。
仙骨の役割と「仙骨神経叢」
仙骨は背骨の一番下、骨盤の中央に位置し、背骨全体の土台の役割を担っています。
また、**仙骨神経叢(せんこつしんけいそう)**と呼ばれる神経の集まりを介して、下半身や骨盤内臓器への命令・感覚伝達を行っている重要なエリアでもあります。
この仙骨の角度や位置が崩れてしまうと、
- 腰が抜けたような感覚
- 軸がブレてしまうような感覚
- 疲れが抜けない
- 慢性的な腰痛
などの問題が起こりやすくなります。
仙骨が“立つ”と何が変わる?
実際に、施術で仙骨の前傾・後傾を正しい位置にサポートすると、
- 「腰が自然に伸びるようになった」
- 「座っているときに楽になった」
- 「開脚がしやすくなった」
といった変化を感じられる方が非常に多いです。
特に開脚のしやすさは仙骨の位置の良し悪しを判断する一つの指標にもなります。
座り方が寿命を左右する?!
座っている時間が長い人ほど、寿命が短くなるという研究報告があります。
とても怖いことですが、それほど座り姿勢は健康に直結しているという証拠でもあります。
特に問題になるのが以下のような座り方:
- ソファーにだらんと沈み込むように座る
- 体育座りを長時間している
- 仙骨を巻き込んで骨盤が後傾している状態
このような姿勢を日常的に続けていると、仙骨の後傾が慢性化し、背骨の軸を失った「抜けた腰」になります。
そして、長年の積み重ねが腰痛や姿勢不良として表面化してくるのです。

カウンターニューテーションと仙骨の不安定
こうした悪い座り姿勢の典型的なパターンに、「カウンターニューテーション」という仙骨の不安定なポジションがあります。
これは、仙骨が骨盤内に巻き込まれ、背骨への安定性が著しく低下している状態です。
加えて、立っているときよりも座っているときの方が、背骨には大きな負担がかかります。
そのため、座り方が悪いと、その負担は倍増してしまい、腰背中へのストレスが日常的に積み重なってしまいます。
正しいポジションに戻す。再教育がカギ
大切なのは「ただ動かす」ことではありません。
正しいポジショニングを理解したうえで、正しく動かす・使うこと。
普段から運動やストレッチをされている方でも、
仙骨の位置や骨盤の角度を間違えて行っているケースがとても多く見受けられます。
開脚のしやすさや、座っているときの腰の伸び感などを一つのチェックポイントとして、
ぜひ一度、自分自身の仙骨の状態に目を向けてみてください。
まとめ:仙骨を知ることは、身体を知ること
- 仙骨は背骨と神経、そして骨盤内の臓器にとって重要な“要(かなめ)”
- 座り方の悪さが、仙骨の位置を崩し、腰痛や姿勢不良につながる
- 正しい座り方・正しいポジショニングを知ることが、体の土台を整える第一歩
ぜひ、今日から意識してみてください。
「腰が抜ける」「疲れやすい」と感じる方は、仙骨の位置を見直すことから始めましょう。

