頭部外傷後の注意点 浜田山CAZU整骨院 浜田山駅から徒歩2分
2017年01月8日
先日、ご年配のお客様が転倒されてしまい頭部を打ってしまったと報告を受けました。
頭部をもし打ち付けてしまった場合の対処法、注意点を上げていきたいと思います。
交通事故時の頭部外傷、頭部打撲の際などにも同様な症状などが出てくることがありますので要注意ですね。
注意点
頭を打った場合には、「たんこぶ」ができる程度のものから、手術が必要になるくらいに大きなケガまで、様々なケースが想定されます。
また症状が出てくるまでの時間、期間もまちまちです。
打撲直後から意識が無くなってしまう場合もあれば、2~3ヶ月程度経ってから次第に症状が表面化してくるものまであります。
脳への障害があった場合などには、自覚症状での判断が難しく、第三者の力(判断)が必要になるケースが多いです。
ご年配の方、小児の場合などにはご家族全員が注意深く、2~3ヶ月後ぐらいまでは様子を見続けてください。
このような症状の場合には
①意識が遠のく、悪くなる
お子様の場合は、周りに関心を持たなくなったり、眠っているように見えても寝返りや刺激に対しての反応がなくなるなど、いつもと様子が違う場合には注意が必要です。
②頭が痛い
打った部分の痛みは時間が経たないと良くなりませんが、帰宅後に頭の芯(中心部)が強く痛んだり、次第に痛みが強くなってきた場合は、医療機関に受診されてください
③吐き気が強く、何度も吐く
頭部外傷後、1~6時間以内に嘔吐をくり返すときは、頭のなかで出血を起こしている可能性があります。
脳挫傷や頭蓋内の出血で脳が圧迫されると嘔吐中枢が刺激され、吐きやすくなります。
小学生ぐらいまでのお子様は、自家中毒様の症状のために吐くことが時々見られます。
吐いた後少し時間が経ってから元気になれば心配ありません。
これが繰り返されるときは脱水症状も加わり状態がなかなか良くならないことがあります。
時には点滴などが必要となることもありますので、医療機関に受診されてください。
④手や足に力が入りにくい
特に小さいお子様は自分で訴えることが出来ませんので、よく注意してみてあげてください。
⑤ひきつけを起こす
①~④までの症状と同時に見られるときには、脳への障害の可能性があります。
医療機関への受診をおススメいたします。
命に係わるほどの大きな障害がある場合は、ほと一晩のうちに何らかの症状が出てきます。
ご家族の方、身近におられる方は様子をみるように心がけてください。
翌日になって、いつもと変わらずに元気であれば、いつも通りの日常を過ごされてください。
しかし、ご高齢の方は1~2か月かけて少しずつ頭の中に出血が溜まる病気がありますので、時間が経ってから症状が表面化する場合もあります。
少しでも気になる症状がありましたら、医療機関への受診を勧めます。
対処法
安静を保つ方法
呼び掛けても反応がない、痛みにも反応していないときには、気道確保のうえ呼吸の状態を確認し、息をしていなければ心肺蘇生の開始です。
呼吸が正常であれば回復体位をとり、首を曲げず、頭を少し高くして安静にさせます。
墜落事故や水泳の飛び込みで頭を強打したとき
首の骨である頸椎(けいつい)を損傷している可能性があり、頭や首を動かさないようにして、そのままの状態で救急隊を待ちます。
頭からの出血
頭皮は血流がいい場所なので、放っておくと大量出血することがあります。
清潔なガーゼや布を使い、傷口を押さえて直接止血します。
耳や鼻からの出血
この状態は要注意です。
ガーゼや脱脂綿、ティッシュなどをつめて止血してはいけません。
血液が流れてもそのままで、タオルなどで血をぬぐいながら医療機関を受診してください。
基本的には自己判断をせず、キズ・ケガの大きい小さいを抜きにして一度医療機関を受診されることをおススメいたします。
特に吐き気や嘔吐、頭痛、けいれん、手足に力が入らずしびれる、意識がぼんやりしてはっきりしないなどの症状の場合には必ず医療機関を受診をされてください。