交通事故などによる首の痛み 浜田山CAZU整骨院 浜田山駅から徒歩2分
2017年01月30日
ムチウチ損傷(頸部捻挫、頚部損傷、外傷性頚部症候群)
交通事故などで生じる頚部の挫傷(首の捻挫)の後、長期間にわたって首の痛み、肩こり、頭痛、めまい、手のしびれなどの症状がでます。
交通事故での8割弱がむち打ち損傷ともいわれています。
むち打ち症は正式な疾病名ではなく,おもに自動車の追突・衝突・急停車等によって首がムチのようにしなったためにおこる症状を総称したものです。
精密検査などでは異常がないと言われ、X線(レントゲン)検査での骨折や脱臼は認められません。
レントゲンに写らないため軽い症状なんだろう、そんなにひどい事故ではなくてよかったね。などと他人からみるとそんなに大きなケガじゃないから大丈夫かな・・って思われがちなので色々とトラブルの元にもなります。
痛めた本人は痛みに苦しみ、周囲の理解が乏しいため心理的なストレスを蓄積することにもなりかねません。
人類史上かつてない衝撃!
交通事故での急激な衝撃は人類史上経験のない負担となって人体に負担をかけると言われています。
それだけ強い衝撃が加わるということは、身体にとっても予想だにしていないものでもあり多くの場合、事故直後よりも2日目、3日目など少し気持ちが落ち着き始めた際に不調を訴える方が多いのが特徴でもあります。
痛める部位としては背骨と背骨の間にある椎間関節包の損傷、靭帯の損傷、筋肉の牽引痛などが考えられます。
背骨は縦の動き(重力)には強いのですが、前後の動き(ムチウチの受傷機転)には弱く、関節や靭帯、筋肉を傷めることに繋がってしまいます。
牽引療法の悪夢・・・
学生時代に事故に遭ったことがあるのですが、むちうち治療には牽引療法という暗黙の了解があったのかもしれません。
今でも昔からある整形外科様などには牽引療法用の機械などが置かれているのですが、本当に効果があるのかが疑問です。
確かに椎間関節をしっかりと見極めて行えるような医療機関であれば信頼性も高く、おススメできるのですが多くのケースの場合には、有効活用できずにいるのが現状だと思います。
自分自身、本当に牽引療法をやってもらって事故の痛みが楽になったという声は聞いたことがありませんし、自分自身の体験からも否定的ではあります。
現代医学で考えた時の適切な通院期間
最近読んだ本の中に興味深い見解が書かれていました。
現代医学で6か月以上治療を受けて交通事故でのムチウチなどはそれ以上の期間、通院をしたとしても変化が見られないではないかというものでした。
精密検査や理学療法などは現代医学の中でも最も伸びている分野でもあります。
今後さらに多くの検査や理学療法が進化していく過程で多くの症状が解決されるはずです。
事故に遭われた方々にとっても素晴らしいことだと思います。
まだまだ書かせていただきたいと思うのですが少し難しい話になってしまうので、また次の機会にでもお話をさせて頂ければと思います。
初期治療がもちろん大切だし、なるべく早く通院していただけることで痛みを広げないことがポイントです。
お身体の状態を見極めたうえでしっかりと根本原因にアプローチをさせて頂ければと思います。