筋肉が硬くなる本当の理由とは?水分・ミネラル・塩との意外な関係
2017年10月7日
はじめに|筋肉がすぐ硬くなる人、足がつる人は要注意!
あるクライアント様からのご相談:
「筋肉がすぐに硬くなるんです…」
「寝ていると何度も足が攣ってしまうんです」
このようなお悩みは実はとても多くの方に共通しています。
肩こり・腰痛などでお悩みの方の多くが、筋肉が硬くなった状態でご来院されています。
なぜ筋肉は硬くなるのか?|一面的な原因では説明できない
筋肉の硬さには、次のような複数の要因が絡み合っています。
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疲労の蓄積
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姿勢不良
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冷え
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栄養・水分不足 ← 今回の注目ポイント!
今回は特に栄養面と水分補給についてフォーカスして解説します。
水分不足が血液の粘性を高める?
私たちの筋肉には、血液を通じて酸素や栄養が届けられています。
ところが、水分不足により血液がドロドロになってしまうと…
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栄養や酸素が筋肉に届きづらくなる
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老廃物の排出も滞る
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結果として筋肉が硬くなる・つりやすくなる
🏠 家で例えると…
水道管が詰まりかけている状態と同じです。
スムーズに水(血液)が流れないため、各部位への補給が滞ります。
筋肉とミネラル|ナトリウム・カリウムのバランスが重要!
ナトリウムとカリウムの主な働き
● ナトリウム
→ 神経伝達、血圧の調整、栄養の吸収、筋肉の収縮に関与します。
● カリウム
→ 神経伝達、血圧の調整に加え、筋肉の収縮にブレーキをかける働きを担っています。
🔸 ナトリウム過剰+カリウム不足
→ 筋肉の過収縮
→ こむら返り・硬直の原因
日本人はカリウム不足に陥りがち
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塩分過多=ナトリウム過多になりがち
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カリウムが少ないとバランスが崩れ、筋緊張や高血圧のリスクも
良い「塩」を選ぶことの重要性
市販の精製塩(食塩)では、ナトリウムだけに偏ってしまいがち。
しかし、自然塩や海塩にはカリウム・マグネシウム・カルシウムなどの微量ミネラルが豊富に含まれています。
💡「良い塩」を選ぶだけでも、筋肉の状態が改善されることがあります!
お気に入りの塩を見つけることは、健康の第一歩です。
※おすすめの塩についてはスタッフまでお気軽にご相談ください。
カルシウムとマグネシウムの関係|摂りすぎも問題?
カルシウム:筋肉を収縮させる作用
摂りすぎると…
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筋肉が縮みやすくなる
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弛緩しづらくなる=筋肉が硬くなる
マグネシウム:筋肉をゆるめるミネラル
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カルシウムと拮抗する働き
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不足すると筋肉の過緊張や痙攣に繋がる
✅ マグネシウム不足によって、カルシウム優位になっている人が多いかもしれません。
セミナーでの気づき|塩と重心バランスの意外な関係
先日の施術セミナーでは、以下のような話題も出ました。
「マグネシウム不足を自然塩で補うことで、重心バランスが整ったという例が多数ある」
つまり、塩の選び方が姿勢や筋肉の緊張に影響するということです。
これには多くの先生方が驚かれていました。
まとめ|筋肉の硬さは、体内環境の鏡かもしれない
筋肉の硬さ=「水・ミネラル不足のサイン」かもしれません。
一見関係なさそうな“塩”にも着目してみると、新たな改善の糸口が見えてきます。
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水分をしっかり摂る
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良質な塩を選ぶ
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ナトリウムとカリウムのバランスを整える
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マグネシウムを意識して摂取する
どれも難しいことではありません。
まずはできることから一歩ずつ。ご相談はお気軽にどうぞ。

