体の可動域、基準を知っていますか?姿勢改善の第一歩は「現状把握」から

2019年03月15日

🔸基準を持つことが「はじめの一歩」

みなさんは、ご自身の体がどれくらいスムーズに動かせるか把握していますか?

例えば――


左右を見渡すように首を回してみてください。

  • 「あれ?左は行けるけど、右が詰まる感じがする…」

  • 「後ろを振り返るのが苦手」

  • 「片方だけ引っかかるような動きになる」

そんな感覚がある方は、体のどこかに可動域の制限=”動きのロック”が生じているかもしれません。


🔸可動域の“基準”を知ることが重要

下図は、正常な可動域の目安を示したものです。

首・体幹・骨盤の正常な可動域を示す姿勢評価図(前屈・後屈・側屈・回旋の角度を表示)

首・体幹・骨盤の可動域の基準値。左右差や動作制限のチェックに活用できます。


※画像引用:各部位の正常な可動範囲の目安(首・体幹・骨盤)


🔸チェックポイント:あなたの可動域は大丈夫?

✅【首】(頸椎の可動域)

  • 側屈(横に倒す):左右各35°

  • 屈曲(前に倒す):65°

  • 伸展(後ろに反らす):40°

  • 回旋(振り向き):左右各50°

👉 左右で差がある場合は筋緊張や関節制限が疑われます。


✅【体幹(胸椎〜腰椎)】

  • 側屈(横に倒す):左右各40°

  • 屈曲(前屈):85°

  • 伸展(後屈):60°

👉 前後のバランスが崩れている場合、反り腰猫背の原因にも。


✅【骨盤】

  • 回旋(骨盤のねじれ):左右各40°

👉 骨盤が硬いと、股関節・腰・膝への負担が蓄積しやすくなります。


🔸動かない=老化ではなく「習慣の結果」

動きが悪くなるのは年齢のせいだけではありません。

  • デスクワーク

  • 長時間のスマホ姿勢

  • ソファでのくつろぎ姿勢

日常生活のクセが、少しずつ可動域の狭さをつくり出していきます。


🔸セルフケアの第一歩:「知る」→「整える」

  • どこが動きにくいかを知る

  • 動かせるように整える

  • 日常で再発させないように予防する

この3ステップが「姿勢改善」の基本となります。

一度チェックして、気になるところがあれば専門家へ相談するのもおすすめです。


【まとめ】

  • 体の可動域には明確な基準があります

  • 日常生活のクセによって制限がかかっている人が多い

  • 首・腰・骨盤の動きをセルフチェックしてみましょう

  • 基準からズレている箇所は、症状の前兆かもしれません