【慢性痛や原因不明の不調】それ、“睡眠の質”が原因かもしれません

2025年08月13日

■ 原因がわからない肩こり・腰痛・頭痛・しびれ…増えています

こんにちは。
当院には多くの患者様が来院されます。
特に多いのが、「原因がはっきりしない慢性的な不調」に悩んでいる方です。

  • 肩こりがずっと続いている

  • 朝から腰が重く、だるい

  • 頭がボーッとして仕事に集中できない

  • 手足にしびれがあるが、検査では異常なし

このような症状に共通するのは、「明確な原因が見つからない」という不安
病院に行っても「異常なし」と言われ、マッサージを受けても良くならない…
そんな声をよく耳にします。


■ 痛みの“本当の原因”は、患部にないことが多い

このような慢性症状で大切なのは、「木を見て森を見ず」にならないことです。

つまり、肩が痛いからといって「肩」だけを診るのではなく、
その人全体の生活リズム・食事・ストレス・身体の使い方など、
“森(背景)全体”を把握する必要があります。

そして当院では、その中でも特に重視しているのが「睡眠の質」です。


■ 「寝てるつもり」が不調を生んでいる

初診時の問診では、必ずこう聞きます:

「最近、よく眠れていますか?」

すると返ってくる答えが…

「はい、7〜8時間は寝てます」

「寝つきは悪くないですが…朝がだるいです」

ここで注目すべきなのは、“睡眠の長さ”ではなく“質”です。


■ 良い睡眠とは?カギを握る「最初のノンレム睡眠」

人の睡眠は、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が90分周期で交互に訪れます。

特に重要なのが、寝入りばなの“最初の深いノンレム睡眠”。
この最初の90分でしっかり深く眠れるかどうかが、その日の回復力を大きく左右します。

ここでしっかり眠れないと…

  • 成長ホルモンや回復ホルモンの分泌が不十分に

  • 自律神経が乱れやすくなり、慢性的な緊張が取れない

  • 寝ているはずなのに疲れが取れない、だるい

この状態が毎日続くと、身体の不調が“慢性化”してしまうのです。


■ スマホが“睡眠破壊”の原因になっていませんか?

寝る前に真っ暗な部屋でスマホをいじっていませんか?

実はこれ、脳を強制的に覚醒させ、交感神経を刺激する最悪の習慣なんです。

  • 脳が「昼間」と勘違いし、入眠しにくくなる

  • 最初のノンレム睡眠が浅くなる

  • 睡眠リズムが乱れ、回復ホルモンが分泌されにくくなる

睡眠の質を整えるには、寝る1時間前からスマホを見ないことが鉄則です。

それ以外にも部屋の電気が明るすぎることによって、寝る前の脳準備ができていない方が多くいらっしゃいます。


■ 当院では“睡眠の質”を上げる整体を行います

当院の施術は、ただ筋肉をほぐすだけではありません。
「いかに睡眠の質を高め、身体が自然に治ろうとする環境を整えるか」
ここに重点を置いています。

実際、施術中にイビキをかいて眠ってしまう方も少なくありません。
これは、副交感神経がしっかり働いている証拠です。

施術を通して、自律神経のバランスが整うと、次のような変化が起こります:

  • 呼吸が深くなり、身体がゆるむ

  • 寝つきが良くなる

  • 夜中に起きなくなる

  • 翌朝のスッキリ感が違う

  • 慢性的な痛みや重だるさが徐々に消える


■ 栄養 × 睡眠 × 神経バランスがカギ

さらに、しっかりした栄養補給も重要です。
特に睡眠中に働く「修復系ホルモン」を支えるのは、たんぱく質・ビタミン・ミネラル
偏った食事や糖質過多も、自律神経の乱れや睡眠障害の要因になります。


▼ まとめ:慢性痛は「脳と神経」の疲れから起きているかもしれない

  • 肩こり・腰痛・頭痛・しびれの多くは、睡眠の質と深く関係している

  • 睡眠時間よりも、最初の90分の深さ(ノンレム睡眠)が重要

  • 寝る前のスマホは“睡眠の敵”

  • 自律神経を整え、回復力を引き出す整体アプローチがカギ

  • 食事・ストレス・生活リズムも見直すことが大切