姿勢は生活習慣がつくりだす
2018年10月2日
運動していても腰痛
実は・・・運動を日々習慣化されている方でも腰痛になります。
スポーツマンだからと言って痛みがないわけではありません。
よく「運動不足だから・・・とか、体操をしていないから・・・」などの声が聞こえてきますが、実際は多くの方が運動ができていないから痛みがあるわけではありません。
整骨院という臨床の場にいると、むしろ使い方の誤り(マルユース)で痛めてしまう方が多いのに気づかされます。
昨日もテニスをされている大学生の方が来院されたのですが、筋肉もしっかりとバランスよく付いているように見えます。
しかり腰痛があるそうです。
問診の時に話を聞いてみると、高校生の時に時から痛みは感じていたそうなのですが病院でレントゲンなどの検査をしてもらって”特に異常はありません”と言われていたそうです。
しかし画像=痛みとならないのは多くの方が感じている問題点だと思います。
例によって、この学生さんも痛みが引かない状態が長く続いてしまっているということです。
そこからおよそ3年の月日が経って、今回また痛みを強く感じて病院に行ったら”椎間板ヘルニア”と言われてしまったとのこと。
動きの検査をしてみると、確かに関節可動域制限があります。
動作時痛というものも出てしまって、この角度以上には痛みがあって動かせないという状態です。
しかし”シビレ”などの神経症状は見当たりません。
本人も自覚はないとのことでした。
背骨の状態を触診させてもらうと腰椎後弯位、いわゆるフラットバックと呼ばれる状態になってしまっています。
人間の背骨はS字を描いていることは、よく知られていると思います。
このS字が上手く作れていない状態だとフラットバック、ストレートネックと呼ばれてしまう状態に陥りやすくなります。
気になる方は調べてみてくださいね。
ネットにも色々と情報が載っているので勉強になりますよ(‘ω’)
間違っている情報もあるので、そこだけは気を付けてくださいね!
こういった背骨のS字を失ってしまった方は、生活習慣の中で姿勢が悪い状態にあることが殆どです。
座り方、立ち方、動かし方などです。
生活習慣というクセを直そうとすると3か月~6か月くらいの期間が必要と言われています。
無意識に行ってしまっていることが多く、なかなか直せませんよね。
痛みがあるからと言って、痛みだけに焦点を当ててしまっていると体のバランスを崩してしまう一因になってしまいます。
痛みの出ている部位は、むしろ「頑張って体のバランスを守ってくれている部分」であることが多いんです。
姿勢は生活習慣が作り出しているからこそ、それを直していくまでには”それ相応の期間が必要”になります。
個人差はありますが、よく皮膚のターンオーバー(生まれ変わり)を引き合いに出して説明しています。
年齢=日数
というような形です。
このターンオーバーというものは全身のあらゆる臓器、器官で行われています。
筋肉、内臓、骨、毛、皮膚などでも同様の生まれ変わりが起こっています。
ただし年齢を重ねていくと、その日数が伸びてしまうということが生じてしまい、以前よりも回復が遅くなるということを経験するようになります。
例として皮膚をあげるとするならば
20代=28日
30代=38日
40代・・・
というような形です。
人それぞれ代謝なども違ってくるので一概には言えませんが、おおよその目安にはなる指標として説明時に使用しています。
お身体の状態に合わせるといっても年齢に合わせた体力、筋力などを目安にしています。
症状に合わせて提案するというよりも、全体のバランスを考えたうえで提案することが大切だと思っております。
まずは何から良くしていけばいいのか?を明確にすることが最初のステップかもしれませんね。
姿勢をしっかりと直そうとすると、おおよろ3か月~6か月を目安に通院されてみてください。
よろしくお願いいたします。