お尻で腰を支えましょう
2017年05月2日
普段からお尻を使う
大殿筋の働きについてお話をさせていただきたいと思います。
大殿筋とは、主に股関節の強力な伸筋、外旋筋としての役割を持ちます。
歩行時には仙腸関節を安定させるのをサポートする役目を持っていて、体の安定性に重要な働きをしてくれています。
アナトミートレイン(筋連結)の考え方でも、大殿筋が働くことによって動きの質を安定させる。
人間とゴリラの骨盤で一番大きな違いともいわれているポイントです。
骨盤を立てる、背骨を起こすという働きも担っています。
日常生活で、カラダを使う際の痛みを解消するというものを考えた時に
立って動いているのか?
座っている時なのか?
はたまた寝ている時なのか?
どのような姿勢の時に痛みが生じているのかも必要不可欠な情報です。
初診時の問診時などにもお聞きしますが、日ごろから気になっている動きを教えてもらえると導きやすかったりします。
日頃からの動きのチェックもしてみてくださいね(*^^)v
相対的な位置関係の間違い
座位や立位のような静止状態だけでなく、動作中もきれいな体重移動、重心移動を保ちつつ、きれいな姿勢を保たなければいけません。
悪い姿勢とは、身体の各部位の相対的位置関係の間違いが起こしてしまっているアライメント異常でもあります。
位置関係のバランスが崩れてしまっていることにより、カラダを効率的に使えないことによって関節などに負担をかけてしまっている状態です。
それをある一定期間に渡って続けてしまった場合などは、関節に負担が蓄積してしまい、痛みとして現れてきてしまうパターンが起こります。
一箇所が悪いことによって、連鎖的に様々な関節に動きのクセなども波及してしまう場合もあるので、なるべく早めに動きの軸を整えてあげることが大切ですね。
全身的なアプローチ(ホリスティックな概念を持つ)
カラダとは一つの物体かもしれませんが、様々な動きのつながりで出来ています。
人それぞれの動きの特性、強度、クセなど様々な特徴を持っています。
一つのマニュアルがあれば、答えが導き出せるとは限りません。
これをやれば大丈夫!といった施術、矯正法もありません。
何度か表現させていただいておりますが、全身を家と例えるならば骨盤は土台、背骨は大黒柱です。
骨盤と背骨がゆがんだ状態で腰・肩・背中・手・足・首・頭だけマッサージなどで治療して一時的に緩和させることができたしても、骨格のゆがみが原因で治療したところに症状が再発してしまったというケースを数多く見てきています。
骨盤や背骨などの骨格がゆがむことによって、その骨格周辺や奥深くの組織たとえば筋肉、神経、血管の微細損傷や圧迫などが起こります。
そうなると、血液やリンパ液がスムーズに流れなくなったり、滞ってしまったりします。
次第に体の代謝が低下してしまい、老廃物が外に排出されにくくなってしまい、なんだかカラダがツラいなぁ・・・といった自覚症状が現れてきてしまうんですね。
すると腰痛や肩こりなど、脳みそへのサインとして体の不調が起きやすくなります。
カラダからのメッセージを無視せずに当院までご来院くださいね(*^^)v