猫背は体温を守るため・・・

2017年10月6日

カラダの不調は姿勢に表れる

突然ですが質問です。

カラダの表面と内部はどちらの体温が高いと思いますか?

答えは、内部です。

カラダの中心部の体温=深部体温と言います。

深部体温は37度前後と言われていて、内臓や筋肉などに送る血液によって熱を循環させています。

手足が冷えている方などは概して深部体温が低い傾向にあります。

頭寒足熱とも言いますが、頭は熱を貯め過ぎないこと、手足には熱を伝えることが健康維持の為にも必要不可欠な要素となります。

体温には概日リズム(サーカディアンリズム)という、朝昼晩で少しずつ体温が上下動する時間帯があるのですが、なぜそのようなリズムがあると思いますか?

ヒントは、朝(起きた時)、昼(活動しているとき)、夜(寝る前で)で体温には変動があるということです。

朝や活動時間でもある昼には高くなる傾向にあり、寝る直前などは体温が低くなる傾向にあります。

これは体温の周期を作り出すことによって、カラダを活発に働かせようとしている時間帯と休ませようとしている時間帯を分けているからともいえます。

先日、ある妊婦さんから逆子について聞かれたことがあります。

なぜ逆子になるのでしょうか?

これも体温が影響していると言われています。

あるセミナーでのお話なのですが、「心臓に熱を求めようとして胎児が逆上がりをしてしまった状態が逆子だ!」というお話がありました。

若い女性にも増えている冷え性。

実は猫背も冷え性に関係している要素があります。

熱を逃がしたくないが為に、猫背を作り出して熱を守ろうとしている姿勢だというお話です。

確かに一理あります。

姿勢が悪くなると筋肉などが上手く働くことが出来なくなってしまうため、血流が悪くなります。

血流が悪くなることによって、血液で熱を循環させているシステムが機能しなくなってしまい、冷え性になってしまうため、熱がなるべく体内に留まるように猫背を作り出している。というお話でした。

猫背になってしまうことによって、様々な弊害が生じてしまいますが、一番の害を受けてしまっている面として、血液循環が挙げられると思っています。

猫背になることによって筋肉に負担が蓄積してしまい、筋肉ポンプで血液を送り出している仕組自体が破綻しかけてしまっている状態の方もいらっしゃいます。

下肢静脈瘤などが一例です。

そう考えると意外と多いですよね。

妊婦さんで静脈瘤になられている方は、ふくらはぎの筋肉ポンプの仕組みがうまく使えていないことによって、冷え性も関係してきます。

冷え性は逆子になりやすく、猫背にもなりやすいです。

簡単な体操ありますので、ご相談ください(‘ω’)ノ