構造と機能の問題【浜田山CAZU整骨院】
2017年08月24日
慢性症状っていつから?
外傷医学の基本として「軟部組織損傷の一時的治療は3週間で完成する」という定義があります。
例えば膝などを転んでしまってケガをしてしまい擦り傷ができたと仮定しましょう。
瘡蓋(かさぶた)になって、3週間で回復までの流れが一巡する期間のことを言います。
炎症反応期・・・4、5日くらい
増殖期(肉芽形成期)・・・2~3週間
安定期・・・3週間以上
と言った過程を辿ります。
痛めてから3週間以上経ってしまった場合には、ある程度症状が固定化している状態になります。
先日もあるクライアントの方が来院されました。
「腰を痛めて半年くらい安静にしていたんだけど、あまりよく治らないのできました。」というお話です。
徒手検査などをさせていただき動きの中から異常な個所を見つけるようにさせていただいていたのですが、半年間も動けずに安静にされていた分だけ筋肉が衰えてしまっている状態でした。
自然治癒力で回復できない痛みってどういうものだと思いますか?
当院では機能(動き)が悪くなってしまうことによって、構造(姿勢)が崩れると考えております。
逆に考えれば構造(姿勢)が整うことによって、機能(動き)が改善するという考え方でもあります。
徒手検査の時に、肩の動きなどを必ず確認させていただきますが、ほとんどの方が施術前後で明らかに変化を感じ取っていただけているかと思います。
特に3カ月以上続く痛みなどは、まず構造や機能の異常です。
極端な話、1か月を超えて痛みが続いてしまっている場合には構造に明らかな異常個所があります。
それはレントゲンやMRIなどの画像診断装置には写らない場合もあります。
わかりやすくいえば、普通、擦り傷だって3カ月以上続くものはないですよね。
構造に異常個所があることによって、機能(動き)の質が低下してしまって、動きの量も減り続けてしまい悪循環を起こしているような状態に陥ってしまっていました。
この事実を知らずに整骨院、整体院でただのマッサージを受けていると本当に時間の無駄になってしまいます。
ただ時間を費やしてしまっているケースですね。
最初に書かせていただいたのですが、痛みが出たら3週間以内に医療機関に通院をされてください。
3週間以内です。
それ以上、時間が経過してしまった場合には治るのに時間がかかります。
出来れば炎症反応期と呼ばれている3,4日以内がおススメです。
勝負の3週間でどういった治療ができるのか!
これって本当に大切なことなので覚えておいてくださいね( ゚Д゚)